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コラム

日本の企業でも給与計算のアウトソーシングが増える?

日本の企業でも給与計算のアウトソーシングが増える?

年々、給与計算システムは進化を遂げています。近年では、ペイロールを利用して業務をアウトソーシングする企業が増え、給与計算の在り方が変わる可能性が示唆されています。今回は、ペイロールと日本の現状についてお伝えします。

日本の企業はペイロールの導入率が低い

給与計算業務は、企業の経営活動においてなくてはならない業務です。しかし、直接の収益につながる業務ではないことから、多くの企業で業務負担の削減が課題となっています。そんな背景から、ペイロールが注目を集めています。

ペイロールとは、給与支払いシステムの総称のことです。従来、社内で担っていた給与計算業務をアウトソーシングできる仕組みです。導入すると、企業は業務時間や人件費などの大幅なコストカットが期待できます。従来の組織の在り方が大きく変化すると考えられ、給与計算業務に課題を抱える企業から期待を集めています。

日本における給与計算のアウトソーシングを利用する企業の割合は、2013年の調査時点で2割程度に留まっています。その後、導入企業が増えつつある状況ですが、まだ大きなポテンシャルを秘めた市場といえるでしょう。

※参考:株式会社矢野経済研究所「給与計算アウトソーシング市場に関する調査結果 2014」

給与計算業務をアウトソーシングするメリット

ペイロールを利用して給与計算業務をアウトソーシングすると、具体的にどのようなメリットが期待できるのでしょうか? ここでは、ペイロールの導入で期待できる効果についてご紹介していきます。

給与計算の専門スタッフに業務を委託できる

給与計算業務のアウトソーシング先には、専門的なスキルや知識を身に着けたスタッフが配置されています。給与計算に特化した専門スタッフに業務を委託すれば、社内で業務を負担する場合よりも、スピードとクオリティの向上が期待できるでしょう。

特に、人事部門と経理部門をスタッフが兼任している企業では、1人のスタッフが給与計算以外の業務も担うことがあります。ひとつの業務に集中するのが難しいと、結果として効率低下やミスの増加など、業務に支障が出るおそれもあります。

専門家に給与計算を委託することで、業務全体が大幅に改善する効果が期待できます。仕事の品質とスピード、双方の改善につながるかもしれません。

最新のシステムを導入できる

近年のIT化にともない、給与計算業務で用いられるシステムも進化のスピードが速くなっています。新しい商品を導入してもまた次の商品が登場し、最新のシステムを導入するコストの高さが課題となりやすい状況です。

そんなときアウトソーシングを活用すれば、自社で最新のシステムを購入する必要がなくなります。アウトソーシング先に、システムの導入コストや使用する従業員の教育コストを任せることで、自社の負担を抑えられるのが魅力です。

給与計算に用いられるシステムは、使い勝手やセキュリティ面の問題から、定期的な買い替えや見直しが必要とされます。最新のシステムの購入を含め、できるだけ業務負担を削減したい場合には、アウトソーシングが向いています。

ペイロールのサービス提供会社を選ぶポイント

ペイロールを導入するときは、サービス提供会社の選び方に注意が必要です。

給与計算業務は、従業員の個人情報を含む重要な機密を取り扱う業務といえます。情報の取り扱いやプライバシー保護については、あらかじめサービス提供会社の方針を確認しておくと安心です。低コストで導入できるサービスは魅力的ですが、コスト面だけでなく信頼性も含めて、サービス提供会社を選ぶと良いでしょう。

また、ペイロールのサービスを導入した場合も、引き続き給与計算業務の一部は社内に残るといわれています。サービス提供会社ごとにアウトソーシングできる範囲はさまざまです。導入後、社内の業務フローがどのように変わるか、業務負担はどの程度になるか、サービス提供会社との打ち合わせで十分にご確認ください。

アウトソーシングを企業の成長につなげましょう

ペイロールで給与計算業務をアウトソーシングすると、企業の成長につながる効果が期待できます。たとえば、給与計算に携わっていた人材をより重要度の高いコア業務へ集中させるなど、企業の資源を活用した戦略を立てやすくなります。

また、ペイロールのいち早い導入が、ビジネスの勝敗を分けるポイントになるかもしれません。アメリカをはじめとした先進国では、すでに給与計算業務のアウトソーシングが社会的に重要なビジネスと認識されているようです。ほとんどの企業がペイロールを導入する社会に先駆けて、アウトソーシングを活用できるチャンスといえます。

このほかにも、自社の給与計算業務にかかわる課題がアウトソーシングで解決へと向かう可能性もあり得るでしょう。ペイロールを導入して、企業の成長のために時代を一歩リードしてみてはいかがでしょうか?

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日本ではまだペイロールの導入が進んでいないのが現状です。今後、注目を集めるとみられる市場であり、導入が企業の成長力につながる可能性もあります。給与計算業務のアウトソーシングを活用して、自社が抱える課題の解決へと踏み出しましょう。

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