現金より清潔?!キャッシュレス決済の衛生面でのメリット

不特定多数の人の手に渡りながら、市場を回り続ける紙幣や硬貨。貨幣が丁寧に取り扱われることが多い国内でも、そんな現金の衛生面が問題視されつつあります。キャッシュレス決済なら、顧客と店員の接触を最小限に抑えやすいのがメリットです。

ここでは、キャッシュレス決済の衛生面についてお伝えしていきます。現金の取り扱いをできるだけ減らし、顧客側も店舗側も安心できる環境を整えましょう。

キャッシュレスは衛生面でのメリットも大きい

キャッシュレス決済が徐々に認知度を高めている今、衛生面でのキャッシュレスのメリットが見直されています。キャッシュレス決済では、不特定多数の人が触れる紙幣や硬貨を取り扱う必要がありません。さらに、一部のキャッシュレス手段を利用すれば、店員が顧客の持ち物に一切触れずに決済を行えるのが魅力です。

たとえば、クレジットカードやデビットカードによる決済では、店員が顧客の持ち物であるカードに触れる場面が発生します。それに対して、タッチ決済やコード読み取りによる決済では、顧客がカードをかざしたり画面を提示したりするだけで支払いが完了します。スムーズかつ衛生的に決済がしやすいのがメリットです。

キャッシュレス決済を導入すれば、食品を提供する店員が現金に触れずに済んだり、レジで顧客と店員が接触する機会を減らせたりと、顧客側にも店舗側にも衛生面でのメリットが多くあります。感染予防の観点から現金の手渡しを避ける必要があるとき、キャッシュレス手段を有効活用してはいかがでしょうか。

海外で問題視される現金の衛生状態

これまで国内では現金の衛生状態について問題視されてきませんでした。市場で流通している現金には目立った汚れがなく、紙幣や硬貨を丁寧に取り扱う方がほとんどです。このように現金の衛生状態が比較的良好であるという社会背景は、日本のキャッシュレス化が世界に後れをとった原因のひとつともいわれています。

一方で、海外において現金の衛生状態は長らく問題視されていました。紙幣や硬貨には汚れが目立つものが多く、衛生面の問題から現金に消毒が行われることもあります。2020年2月16日の時事ドットコムのニュースでは、中国人民銀行(中央銀行)が現金の消毒の方針を明らかにしたと伝えられています。

「金は天下の回り物」という言葉がありますが、実際の紙幣や硬貨は数え切れない人の手に渡りながら、物理的に世の中を巡っています。国内ではあまり馴染みがない現金の消毒。しかし、今後は国内でも感染症対策の一環として現金の衛生状態に関心が高まり、問題視されていく可能性が考えられるでしょう。

※参考:時事ドットコム『中国、感染防止で現金消毒 人民銀総裁「安全と衛生確保」』

衛生的に使いやすいキャッシュレス手段の例

顧客と店員が手渡しでのやり取りをせずに済む、衛生的に使いやすいキャッシュレス手段をご紹介します。

事前決済

サービスを利用する以前に、顧客がクレジットカードなどのキャッシュレス手段でオンライン決済をする方法です。混雑しやすい飲食店での注文や、公共交通機関の運賃などに用いられています。店舗や乗り物内で手渡しによるやり取りが不要となり、かつ事前に支払いを済ませておくため現地での手間が少なくなります。

非接触決済

非接触決済では、店頭に置いてある非接触対応の端末に各種カードやスマートフォンをかざすことで決済が完了します。クレジットカード・デビットカード・電子マネーなどが対応しています。非接触決済に対応しているカードは、顧客が店員へ手渡す必要がないため、衛生的でかつ速やかに支払いが可能です。

QRコード決済

QRコード決済は、スマートフォンの画面に表示されたバーコードを店員側が読み込むか、顧客が自分のスマホを操作して入力するか、いずれかの方法で支払いを行います。店員は顧客の携帯端末に触れる必要がありません。店舗には専用の電子機器が不要な場合があり、より少ない負担で導入しやすいのもメリットでしょう。

キャッシュレスで実現できる未来

キャッシュレスならではの特徴が、私たちの暮らしをより良くすることにつながる可能性があります。今回ご紹介した衛生面でのメリットのほかにも、現金の取り扱いが少なくなると、仕事も日常生活も大きく変化していくでしょう。

企業においても、小口現金の取り扱いがなくなれば業務効率が大幅に改善される可能性があります。たとえば、経費精算業務がキャッシュレス化すれば経費を現金で立て替える必要がなくなり、業務効率や従業員目線での利便性が高まるでしょう。

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海外では以前から懸念されていた現金の衛生状態。今後は国内でも衛生面の問題から現金の使用を控える動きが見られる可能性があります。身近にあるキャッシュレス決済のメリットを、改めて見直してはいかがでしょうか?