通販に便利なキャッシュレス手段!利用者のニーズを押さえよう

ECサイトで商品を購入するとき、もはや欠かせない存在となった便利でお得なキャッシュレス決済。ここでは、ネットショッピングにおけるキャッシュレスの重要性や、買い物をする利用者のニーズをご紹介します。

通販もキャッシュレス・消費者還元事業の対象!

実店舗での買い物に対して、オンライン上で時間や場所を問わずに買い物ができるネットショッピング。誰もがスマートフォンからインターネットにアクセスできる今、ネットショッピングという選択肢がさらに身近なものになっています。

総務省統計局の家計消費状況調査によれば、2018年度のネットショッピング利用世帯の割合は39.2%でした。前年度の同調査では34.3%、10年前にあたる2008年は16.3%であったことから、ネットショッピング利用世帯が増加傾向にあることがわかります。今後もより幅広い業界がオンラインでの買い物に対応していくでしょう。

2019年に実施されたキャッシュレス・消費者還元事業では、通販(ECサイト)におけるキャッシュレス決済の利用も、ポイント還元の対象に含まれています。通販とキャッシュレスの組み合わせは利便性が高く、ポイント還元によるメリットをアピールすることが、さらなる販売促進につながると考えられています。

ネットショッピング利用世帯のニーズに応えるため、キャッシュレス手段の導入を販売促進の一環として活用しましょう。

※参考:総務省統計局「家計消費状況調査年報(平成30年)結果の概況」Ⅰネットショッピングの状況(PDF)

通販で利用できるキャッシュレス手段の例

ネットショッピングで利用できる主な支払い手段には、銀行振込・代金引換・コンビニ払いなどの種類があります。しかし、銀行振込や代金引換では顧客が手数料を支払う必要があり、かつ支払いに手間がかかるのがデメリットです。

一方、近年の通販では現金よりもキャッシュレスでの支払いが主流となっています。キャッシュレスでの支払いは手数料が不要で、かつ購入金額に応じてポイントが付与されます。オンライン上で簡単に決済できるのも大きなメリットでしょう。

ここでは、通販で利用できる代表的なキャッシュレス手段として、クレジットカード・QRコード決済・キャリア決済の特徴をご紹介します。

クレジットカード

ECサイトのフォームに、クレジットカード番号やパスワードなどを入力することで決済が完了します。会員登録してカードの情報を保存しておけば、次回も引き続き同じカードを利用でき、ユーザーは入力の手間を省略できます。

QRコード決済

QRコード決済のスマートフォンアプリを起動し、チャージされた残高を通販での支払いに使用します。サービスによっては、ユーザーが高還元率でポイントを獲得できるケースも。新たな決済手段ですが、利用できるECサイトが多くあります。

キャリア決済

月々の携帯電話料金に通販の利用代金が合算されます。スマートフォンから通販を利用するユーザーが、スムーズに利用しやすい決済手段です。雑貨をはじめとした少額の買い物にも手軽に使えるのが魅力といえます。

ネットショッピング利用者のニーズとは?

現金とキャッシュレス、それぞれ支払いの方法に多くの選択肢がある通販。ネットショッピングを利用するユーザーは、決済手段の選択においてどのようなニーズを抱えているのでしょうか? ここでは利用者のニーズをご紹介します。

ネットショッピングのユーザーは、商品の決済画面で離脱することがあります。自社サイトの利用者のニーズに合わせてキャッシュレス手段を導入し、支払いにまつわる不満を解消することで離脱対策を行いましょう。

送料や手数料のコストを抑えたい

ネットショッピングのユーザーは、商品の価格だけでなく、発送にかかる送料や、決済の手数料を重視しています。ショップにより送料や手数料に差がある場合、よりコストの低いほうへと離脱するユーザーも珍しくありません。

いつもの決済手段でポイントを貯めたい

ECサイトの決済手段の選択肢が少なく、希望する方法で支払えない場合、商品の購入を断念するユーザーもいます。いつも使っている決済手段でポイントを貯めたい、決済にかかる手間を省きたい、といったニーズが伺えます。

通販にキャッシュレス手段を導入するハードル

ネットショッピングにおいて高い需要があるキャッシュレス決済ですが、ECサイトの運営者の目線では、なかなか導入に踏み切れない事情があるようです。

たとえば、クレジットカード決済を導入するには、加盟店として月額費用を負担する必要があります。セキュリティ対策のためにオプション機能を追加すれば、さらに高いコストがかかるでしょう。キャッシュレスはECサイトの販売促進につながると考えられるものの、これらの導入コストは決して見逃せません。

一方で、近い将来にデジタルマネーによる給与払いが導入され、国内のキャッシュレス比率が高まれば、通販でもさらに多くのキャッシュレス手段を利用できるようになると考えられます。給与の受け皿となるペイロールカードは、実店舗での買い物に限らず、より幅広いシーンでの決済に対応するかもしれません。

キャッシュレス比率が高まりつつある今、ECサイトへのキャッシュレス手段の導入について、改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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ネットショッピングの利用世帯は増加傾向にあり、通販ではキャッシュレス決済が主流です。キャッシュレス手段の導入が販売促進につながる可能性があります。ただし、店舗の負担が少なくないため、適切な支払い方法を見極めましょう。